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「終末時計」残り100秒、史上最短に 気候変動や核問題で

米科学誌「原子力科学者会報(BAS)」は23日、地球滅亡までの時間を示す「終末時計」の針が昨年より20秒進んで残り100秒となり、1947年の開始以降、最も「終末」に近づいたと発表した。

核拡散や気候変動対策の遅れ、「サイバー空間における偽情報」の広がりを理由に挙げている。

「終末時計」は1947年、核戦争の危険性を警告する目的で、マンハッタン計画で最初の原爆開発に参加した米科学者たちが創設した。

2018年、2019年は「終末」まで残り2分だった。
「終末」までは「秒単位」

BASのレイチェル・ブロンソン社長兼最高経営責任者(CEO)はこの日、米ワシントンで記者団に対し、「終末」まで残されている時間は分単位ではなく秒単位だと述べた。

その理由として、「警戒レベルは深刻になっている」とし、「わずかな時間も大事だ」と述べた。

ブロンソン氏は、世界は今、「複雑な脅威に対抗するための最も効果的な手段を軽視し、放棄している」権力のある指導者たちによって脅かされていると述べた。
「全員が総力を挙げて」

「終末時計」の設定は、ノーベル賞受賞者13人を含むBASの科学・安全保障委員が行う。

今年は初めて、南アフリカの故ネルソン・マンデラ元大統領が2017年に設立した、世界の指導者らの団体「ザ・エルダーズ」も加わった。

「ザ・エルダーズ」のメンバーで、第8代国際連合事務総長の潘基文氏は、「我々は共に行動を起こし、取り組まなければならない。(中略)1カ国あるいは1人だけで成し遂げられるものではない。全員が総力を挙げて、共に取り組む必要がある」と述べた。

「目を覚ますべき時」

BASの委員会のジェリー・ブラウン元カリフォルニア州知事は、「超大国間の危険な対抗や敵意が、核をめぐる大失態を犯す可能性を高めている。気候変動はこの危機的状況を悪化させている。目を覚ますべき時があるのだとすれば、それは今だ」と述べた。

同じく委員会メンバーで天体物理学者のロバート・ロズナー氏は、「終末からほんの100秒しか残っていないという事実は、本当に悪い知らせだ」、「昨年我々が指摘したことは改善しておらず、不穏な現実となっている」と述べた。

さらに、「過去の経験から我々は学んできた。最も暗い冷戦時代でさえも、我々は団結できるのだと。我々は再びそうすべき時にある」と付け加えた。

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