複数の関係者によると、選挙での有権者の反発への懸念と公民権団体からの圧力により、メンソールたばこの販売禁止計画が阻止されているとジョー・バイデン大統領の側近らの間で依然として意見が分かれている。
この提案の行方はここ数日、ホワイトハウスの補佐官や保健福祉省の高官らの間で内部議論の対象となっている。
公に話す権限がなかったために匿名を条件に語った当局者らが語ったこの内部論争は、米国人に禁煙を促す公衆衛生長官による画期的な警告から60周年を迎えたタイミングで起こった。
バイデン氏が自身の監督下でこの規則の制定を保証したいのであれば、来週までに規則を最終決定する必要があるだろう。
「この瞬間は公衆衛生を超えたものであり、国家として私たちが何者であるか、そして誰の命を大切にするかが問われている。私たちは政権に対し正しい選択をし、今すぐ選択するよう強く求める」と副大統領のアヴェネル・ジョセフ博士は語った。 ロバート・ウッド・ジョンソン財団の政策担当。
メンソールの市場流通を維持するためのロビー活動の背後には、アル・シャープトン氏の全国行動ネットワークや弁護士のベン・クランプなど一部の公民権団体がいる。
全米行動ネットワークは、大手タバコ会社が同団体の活動の一部を後援しているとの報道についてはコメントを拒否しているが、黒人喫煙者の刑事訴追を懸念していると述べている。
同団体はABCニュースに対し、「ナショナル・アクション・ネットワークは、黒人と褐色コミュニティの刑事訴追に対する真の保護策がない限り、提案されているメンソール禁止案は予期せぬ結果をもたらすだろうという立場をとっている」と語った。