私たちが今日直面している最大の疑問は、どうすれば日本のアーティストを国際的に評価できるかということです。

MBW の World Leaders は、主要な国際市場を監督する最も影響力のある業界人物にスポットライトを当てる定期シリーズです。この特集では、ワーナーミュージック・ジャパン代表取締役社長兼CEOのカズ・コバヤシ氏とワーナーミュージック・ジャパンCOOの島田和宏氏にお話を伺います。 World Leaders は PPL によってサポートされています

ストリーミングが主流の世界の音楽業界において、日本は異端者だ。

サブスクリプション音楽ストリーミングは、世界第 2 位のレコード音楽市場において昨年 5 億ドルを超えるビジネスとなり、その規模は 756 億 2,000 万円または 5 億 7,500 万米ドルに達しました。

しかし、CD が市場に導入されてから 40 年が経過した現在でも、CD は市場の No.1 音楽フォーマットとして繁栄し続けています。

RIAJのデータによると、2022年の日本におけるCD売上収益は9億8,700万ドル(1,298億円)を超え、前年比5%の成長を反映しており、市場におけるこのフォーマットの10年にわたる売上減少からの反転を示している(下記参照)。

2022年11月にアマゾン・ミュージック・ジャパンからWMJに入社したワーナーミュージック・グループ・ジャパンCOOの島田和宏氏は、日本には「本当に強い『ファン』文化」があるため、フィジカル音楽の需要がこれほど旺盛だと説明する。

「ファンは物理的な製品を購入することでアーティストへのサポートを示します。これはファンとアーティストの間に独特の関係をもたらすため、奨励されるべきです」と彼は言います。

「この『ファンダム』ビジネスは今も成長しており、強力な収益源となっています。」

しかし、ストリーミングとフィジカルの収益の現在の成長軌道(2022年の有料ストリーミングは前年比19%成長、フィジカル音楽は5%成長)を指摘し、島田氏は「フィジカルは今後も影響力を持ち続けるが、デジタルが主流のフォーマットになるだろう」と指摘する。

同氏はさらに、デジタル収入がフィジカル収入を追い越したとしても、「レコードやCD/DVDを含むフィジカル市場は引き続き堅調であり、日本では需要があり、世界第1位のフィジカル市場であり続けることが可能になる」と示唆している。

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