ウクライナ東部の町アヴディウカは紛争の引火点となりつつあり、前線が何か月もほとんど動いていないにもかかわらず、激しい戦闘が続いている。
ウクライナが襲撃部隊に多大な損害を与えていると主張する中、ロシアは交戦中の町郊外で戦術的前進を行ったようだ。
天候が寒くなり、双方が打開を目指して苦戦するなか、ウクライナ大統領も国の防衛を強化すると発表した。
ゼレンスキー氏、最前線の守備を強化
ウクライナは国中の防衛と要塞を強化する取り組みを強化している。
ヴォロディミル・ゼレンスキー大統領は木曜日、守備陣地を強化するための全国的な取り組みを発表し、主な重点分野の概要を示した。
主な取り組みは、ドネツク東部のアヴディウカ-マリンカ方面の前線と、ハリコフ地方北東部のクピアンスク近郊の防衛線で激しい戦闘が行われている場所となる。
ベラルーシとロシアと国境を接するウクライナ北部全域に沿って防御要塞が強化される。
ウクライナ軍がロシア占領下のドニプロ川岸で橋頭堡を広げる試みを続けている南部ヘルソン地域でも陣地が強化される。
アナリストらは、一部の地域での活発な砲撃や厳しい冬の条件で要塞を構築することは困難を引き起こす可能性があると警告している。
ゼレンスキー大統領の発表は、戦争が、ウクライナ軍最高司令官が「陣地戦」と呼んだもの、つまりどちらの側も兵力の圧倒や大幅な突破を生み出す能力を持たない紛争の成熟段階に入り、より静的で強固な前線につながる中で行われた。
アナリストらは、要塞化された前線の有効性の一例として、夏のウクライナの反撃を阻止できたロシアの守備陣地を挙げている。
双方が攻勢を強めるにつれて、大きな消耗をせずに重要な領土を占領することは、人的資源と装備の深さが決定要因となるため、ますます難しくなります。
「事態はますます悪化する」:アヴディウカを巡る戦い
ロシア軍は、ウクライナ東部ドネツク地方のアヴディイウカの町を完全に包囲する試みを続けており、伝えられるところによれば、厳しい冬の条件により、ウクライナ軍とロシア軍の双方の作戦は複雑になっている。
親ロシア派のブロガーらは、ウクライナ軍が防御陣地を確保していると主張する中、町南東部の工業地帯と北西部の鉄道路線で今週を通じて戦術的な前進があったと報告した。
ロシアは制空権を維持しており、高速の風と雪が無人機の使用を制限しているため、防空範囲外でロシア軍の戦闘機が発射する、高性能爆発物を搭載したソ連時代の改造兵器である誘導航空爆弾を利用している。
地元当局者は、ロシアはアヴディウカの工業地帯の高台獲得に注力しているが、成功していないと述べた。 ウクライナは、町とその周辺での防衛行動がロシア軍と装備に多大な損害を与えていると主張している。